実績・ご利用者様の声
S.M 様ご利用プラン:週3回
- 60歳代/女性
- 発症からの期間:1年
- 症状:右片麻痺
発症の経緯について
発症は平成29年の5月でした。まさか自分がなるとはと、ショックでした。仕事が終って車で帰宅しているときに呂律が回らなくなり、手足が脱力してきました。おかしいと思いすぐ車を止めて、救急車を呼んで病院に行くと脳梗塞と診断されました。葬祭場ナレーターの仕事でしたが、その日は思い返すと、仕事中に水分を取らなかったのも原因ではないかな…
病院でのリハビリについて
病院では1ヶ月間、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリハビリを約40分ずつ受けていました。その後は転院し、リハビリを継続していました。最初は、すぐに疲れも出るし、恐怖心もあり、4ヶ月間車椅子で介助が必要でしたね。最後の1ヶ月は、杖で病棟の中を移動できるように回復しました。
退院時について
ひとり暮らしなので、入浴や、料理・洗濯等の家事が不安でした。家には手すりを設置してもらいました。あとは、坂道が不安でしたね。階段は、リハビリで練習していたので、そこまで不安には感じていませんでした。
退院後のリハビリについて
デイサービスを週に2回、訪問リハビリを週に2回利用していました。訪問リハビリは週に1回に減り、最終的には終了とのことで、今回、同じ脳梗塞の症状の方と、他にリハビリできる場所はないか探していたところに、脳梗塞リハビリ博多を見つけました。
今後の目標について
前職の葬祭場ナレーターへ復帰したいです。そのために、装具なしで歩行できて、麻痺があると気付かれないくらいに歩行が良くなってほしいのと、タブレットやバインダーを持って仕事ができるまで、手や発語も回復したいです。
脳梗塞リハビリ博多のリハビリを受けて
退院後のリハビリ継続できる施設を脳梗塞の仲間と探す中で、知合いより施設紹介を受けて申し込みました。最初のころは疲労感もありましたが、リハビリの効果を感じていたので通うのが楽しみでしたね。リハビリ基本プランが終わるころには、手の動きが良くなり、食器洗いが両手を使ってできたり、小豆をつまめたり、薬の袋も開けられるようになりました。
下肢は足首の動きがわるく、膝を曲げることができませんでしたが、今では少しですが屈めます。
歩行は麻痺側に体重が乗らず、肩が下がっているとよく言われていましたが、今では肩も下がらず、麻痺側へ体重を乗せて歩くことができるようになって歩行が安定し、片足立ちも少しですけどできるようになりました。自宅の階段は昇り降りが怖く不便でしたが、麻痺側を使って昇降できるようになり、今まで意識していなかった生活の何気ない動作も、リハビリだと思って麻痺側をなるべく使うように生活できるようになり、生活の質が改善したと感じています。
今では生活上の疲労感も減り、週に5日、3時間程ですが、仕事復帰できてうれしいです。
姿勢
- リハビリ介入前左の臀部への荷重が強く、非対称な姿勢での座位。
- リハビリ介入後臀部への荷重も均等にかけられ、肩も左右でほぼ揃って座位保持可能。
上肢の動作
- リハビリ介入前指の動きが悪く、特に親指が思うように動かない状態。対向つまみも不可。
- リハビリ介入後継続して、肘関節と肩関節の安定の向上が必要。(細かな作業にはまだ、健側の補助が必要)親指の対向つまみが可能。小さな小豆つまみも可能。
歩行
- リハビリ介入前右足にうまく体重が乗らず、杖に頼っている状態。片足立ち不可能。
- リハビリ介入後右足へ荷重が可能になり、姿勢も真っすぐ保ったまま、杖なしにて歩行可能。右足での片足立ちも物的支持なしで数秒可能。
階段の昇降
- リハビリ介入前階段は、不安感があり、降りる際は後ろ向きに降段。
- リハビリ介入後前向きで降段可能。昇る際も、麻痺側に力が入るようになり、膝が伸ばせるようになったことで、1足1段で昇段可能。
車の運転
車の運転再開に向けナルセペダルのワンフットペダルを提案。右半身の麻痺のため、車両を改造。
→健側のみでの運転が可能。
現在では、職場への通勤も問題なく可能。
改造点
- アクセルとブレーキがペダル1つで操作可能(ナルセペダル)
- ウインカーは左手で操作できるように改造
- ハンドルは滑らず、回しやすいように改造
仕事復帰
週に5日、3時間程、介護施設にて仕事復帰。
仕事内容は、介護補助で、食事介助・飲料提供・薬の配薬など薬の袋も麻痺側で押さえて開封可能。
仕事場まで車で通勤可能。